TYPE 05
体が動いていないと、頭が働かない脳
じっと座ると集中が切れる。動きながら、触りながらだと入る。多動・感覚タイプ。

この脳の特徴
授業中、椅子をガタガタさせる。貧乏ゆすり。ペンを回す。消しゴムをちぎる。叱られても止まらない。実はこのタイプ、動いているときのほうが頭が働いています。「動くな」は「考えるな」と同じ命令なのです。
- じっと座っていると、数分で集中が切れる
- 歩きながら、立ちながら、何かを触りながらだと覚えられる
- 体を使うこと(スポーツ、楽器、料理、実験)は得意で覚えが早い
- 音や光、服のタグなど、感覚の刺激に敏感(または鈍感)
- 順番待ちが苦手。思ったらすぐ動く
※ 全部が当てはまる必要はありません。「半分くらい当たってる」なら、このページの方法を試す価値があります。
合う学習法・合わない学習法
◎ とても合う
- 歩きながら暗記:単語帳を持って部屋を歩く。階段を上り下りしながら音読。本当に入ります
- 立ち机・バランスボール・足踏み台:体が動かせる状態で机に向かう
- 手を使う学習:書く、カードを並べる、タブレットをタップする。学習ゲームとの相性がとても良い
- 短く・何回も:10分×5回のほうが50分×1回より入る
- 運動の後に勉強:体を使ったあとは、座っていられる時間が伸びる
× 勧めてはいけない
- 「じっと座ってから」が勉強の条件になっている指導:座った時点で頭が止まっている
- 長時間の講義型授業・映像授業を座って見るだけ:ほぼ入らない
- 動くことを罰で止める:動きは止まらず、罰の記憶だけ残る
- 静かな自習室でひたすら:この子には静かすぎて、逆に落ち着かないことがある
それぞれの方法の詳しいやり方は 学習法の辞典 にまとめています。
周りからは、こう見られやすい
本人はそのつもりではないのに、周りには別の意味で伝わってしまう。このズレを知っておくだけで、誤解がずいぶん減ります。
| 本人のつもり・実際の姿 | 周りからの見え方 |
|---|---|
| 授業中に体を動かす | 落ち着きがない/授業を邪魔している |
| 順番を待てずに動く | ルールを守らない/自分勝手 |
| 思ったことをすぐ言う | 失礼/空気が読めない |
| 体育では活躍する | 勉強はできない子(実は入れ方が違うだけ) |
誤解されやすい場面・いじめの入口になりやすい場面
「うるさい」「邪魔」と周りの子に言われる本人は動いていることに気づいていないことも多い。注意されると「みんなに嫌われている」と感じて、さらに落ち着かなくなる。
思ったことをそのまま口に出して、相手を傷つける悪気はまったくない。でも相手には「わざと言った」と伝わる。これが人間関係の最大の事故になる。
すでにつらい状況になっているときは、いじめ相談のサイトに「親がすること5つ」と「どうすればいいか」をまとめています。
そのとき、こうするといい
特性は変えられなくても、「言い方」と「動き方」は今日から変えられます。
- 動きたくなったら、音の出ない動きに変える。足首を回す、膝の上で指を動かす、消しゴムを握る。周りに迷惑をかけない動き方を、自分で持っておく
- 何か言う前に「これ言っていい?」と一拍おく癖をつける。この一拍だけで、人間関係の事故が半分になる
- 言ってしまって相手の顔が変わったら、その場で「ごめん、言い方が悪かった」。時間が経つほど修復が難しくなる
- 体を使うことで人の役に立つ。荷物を運ぶ、係の仕事、スポーツで仲間を引っぱる。「あの子がいると助かる」で信頼を作る
ふるまいの選び方を、ゲームで練習したいときは 「信頼と仲間の村」(無料の人間関係RPG)もどうぞ。
親御さん・先生へ
動いていることを叱る前に、「動きながら覚えていい」と許可を出してあげてください。家では立って勉強させる、歩きながら音読させる。それだけで成績が変わる子です。
自分(お子さん)の脳のタイプに合わせた勉強の進め方を、ヒロ先生が一人ひとりの成績を見て書面でお渡しします。
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