猫がいると、勉強できる。
人がいなくても、猫や犬が同じ部屋にいるだけで、始められる・続けられる。「ボディダブリング」をペットでやる方法です。

ボディダブリングとは
誰かが同じ空間にいるだけで、苦手な作業が始められて、続けられる。ADHDの人にとてもよく効く方法で、「ボディダブリング(体を二重にする)」と呼ばれています。相手は見張る必要も、手伝う必要もありません。ただ、そこにいればいい。
なぜ効くのかというと、「誰かに見られているから」ではなく、同じ空間に生き物がいることで、意識が散らばらずに「今ここ」に留まるからだと言われています。だから相手は、人間でなくてもいいのです。
ヒロ先生の場合(ADHDではありません)
書いているヒロ先生自身は、ADHDではありません。でも掃除がとても苦手で、一人だとなかなか始められません。ところが、誰かが同じ家にいる日は、不思議と手が動いて、気がつくと終わっています。
調べてみると、これはボディダブリングそのものでした。つまりこの方法は、ADHDの診断があるかどうかに関係なく、「一人だと始められない作業」がある人なら、誰にでも効くということです。勉強でも、掃除でも、書類でも。ぜひ活用してみてください。
もうひとつ。ヒロ先生は、家の中でずっと仕事や勉強をしていても楽しくて、何時間でも続きます。本を読むときは、必ず猫を抱っこしながら読んでいます。なぜ長く楽しく続けられるのか考えてみたら、答えはこれでした。膝の上に体温と重みがあると、意識が散らばらずに、今ここに留まる。掃除の「誰かがいると始められる」と、読書の「猫がいると長く続く」。ボディダブリングの効果は、この「始める」と「続ける」の両方です。
大型犬は、散歩のボディダブリング
ヒロ先生は、一人では散歩ができません。トレーニングウェアを揃えて「さあ行くぞ」と気合を入れても、3日と続きませんでした。でも、大型犬を飼っていると、散歩に行かないわけにはいきません。小型犬なら家の中で済んでしまうかもしれませんが、大型犬は毎日、外に出る必要があります。だから強制的に、毎日運動になっています。
これも、ボディダブリングです。「一緒にいる相手がいるから始められる」の、いちばん分かりやすい形。どうしようもなく運動が嫌いな人に、犬は効きます。犬が嫌いなら本末転倒ですが、犬が好きで運動が嫌いなら、これ以上の方法はありません。
ジムに通うより、お金は何倍もかかります。でも、心と体には何倍もやさしい。ヒロ先生は、これを「お金で買える、最高の幸せ」だと思っています。
※ 犬を飼うのは、運動のためだけに決めることではありません。10年以上の毎日の世話ができるかを、家族でよく考えてから。
猫や犬で、できる理由
ADHDの当事者のコミュニティでは、「猫が膝に乗っていると作業できる」「犬が隣で寝ていると集中できる」という話は定番です。カウンセラーが、人の代わりにペットを勧めることもあります。
研究のほうでも、ADHDの子どもに犬が同席する学習プログラムで、注意の持続が改善したという報告があります。ただし「ペットがいれば必ず勉強できる」と言えるほど研究が積み重なっているわけではありません。正直に言うと、人によってはとてもよく効く。試してみる価値は十分にある、というのが今の答えです。
- 猫:膝の上、机の端、本の上。いるだけでいい。むしろ邪魔してくるくらいが、ちょうどいい休憩になる
- 犬:足元で寝ている状態がいちばんいい。散歩のあとだと落ち着く
- うさぎ・ハムスター・鳥・魚:ケージや水槽を机の横に。動いているものが視界の端にある、それだけで違う人がいる
やり方
- ペットがくつろいでいる場所の近くに、勉強道具を持っていく。ペットを呼ぶのではなく、自分が行く
- 始める前に、ペットに「今から英語やるね」と声に出して言う。宣言すると、始められる(これは人に言うのと同じ効果があります)
- やることを1つだけ紙に書いて、ペットの見える場所に置く
- 途中で遊びに来たら、それを休憩にする。5分なでて、戻る
- 終わったら、ペットに報告する。「終わった!」。ばかばかしいようですが、これで次も始めやすくなります
こんな人にとくに
そして、ADHDでない人にも。一人だと始められない作業があるなら、まず猫を呼ばずに、猫のいる部屋に行ってみてください。
動物たちに、役割があった
このページを書いていて、ヒロ先生自身が気づいたことがあります。猫が読書を支え、犬が散歩を支えていた。気づかないうちに、動物たちと本当に素敵な生活をしていて、彼らにはちゃんと役割があったのです。
その恩返しとして、ヒロ先生の会社では動物のための活動をしています。
- RUI合同会社は、動物愛護協会への寄付に加えて、独自の取り組みとして保護猫の保護とレスキューを行っています
- アカデミアグループ株式会社は、保護犬の保護など、犬を守る活動にも力を入れています
学習ゲームや学習処方箋の売上の一部は、こうした活動に使われています。このサイトを読んで、猫や犬と一緒に勉強してみようと思った人がいたら、それだけでもう、動物たちの役割がひとつ増えたことになります。
ペットがいない人は
- 家族が同じ部屋で、自分の本を読む・自分の仕事をする(手伝わなくていい)
- オンラインの自習室や作業配信をつけておく
- 図書館・カフェ・塾の自習室など、人のいる場所で
- 猫カフェで勉強してみる:静かな時間帯(平日の午前など)に、本を1冊だけ持っていく。遊ぶのではなく、膝に乗ってきたらそのまま読む。それだけでいい。1時間で何ページ読めたか、家と比べてみてください。「猫のいる自習室」は日本にはまだほとんどないので、猫カフェがその代わりになります
- かけるベイビーの学習ゲームは、キャラクターが「次はこれ」と声をかけてくれるので、画面の中にボディダブルがいる状態に近くなります
自分(お子さん)の脳のタイプに合わせた勉強の進め方を、ヒロ先生が一人ひとりの成績を見て書面でお渡しします。
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