脳のタイプ別 学習ガイドかけるベイビー ADHD
TYPE 03

図や空間は強いのに、言葉にするのが苦手な脳

見て覚える・作る・動かすは得意。説明する、作文を書く、長い文を読むのが苦手。

この脳の特徴

模型やゲームの地図は一度で覚える。絵がうまい、工作が得意、機械の仕組みが見える。でも「どうしてそう思ったの?」と聞かれると言葉が出ない。作文は白紙のまま。国語の長文で疲れ切ってしまう。頭の中には答えがあるのに、言葉の出口が細いタイプです。

※ 全部が当てはまる必要はありません。「半分くらい当たってる」なら、このページの方法を試す価値があります。

合う学習法・合わない学習法

◎ とても合う

  • 図から入る:教科書を読む前に、図・写真・動画を見る。理解してから文章を読む
  • マインドマップ・図解ノート:このタイプには本当に効く。文章をノートにしない
  • 記述は型で:「〜だから、〜。」の穴埋めテンプレートを用意して、言葉は後から当てはめる
  • 説明はまず絵で:わからないことは、絵に描いて見せてもらう。描いて質問するのも可
  • マーチン式:記述問題だけを、翌日倍の数やる。型が体に入るまで

× 勧めてはいけない

  • 音読中心・語呂合わせ中心:言葉の経路が細いので、入りにくい
  • 「まず自分の言葉で説明してごらん」から始める指導:出口が詰まって、勉強そのものが止まる
  • 長文の読解を量でこなす:疲労だけが残る。短い文で型を作るのが先
  • 文字だけの参考書:図の多いものを選ぶ

それぞれの方法の詳しいやり方は 学習法の辞典 にまとめています。

周りからは、こう見られやすい

本人はそのつもりではないのに、周りには別の意味で伝わってしまう。このズレを知っておくだけで、誤解がずいぶん減ります。

本人のつもり・実際の姿周りからの見え方
説明を求められて黙るわかっていない/やる気がない/反抗している
作文が書けない怠けている
絵や工作に夢中になる勉強から逃げている
返事が短い冷たい/無愛想

誤解されやすい場面・いじめの入口になりやすい場面

「なんで黙ってるの?」と先生や友達に詰められる答えようとしているのに言葉が出ない。その沈黙が「反抗」「無視」に見えて、関係が悪くなる。
自分の作ったものを「オタク」とからかわれる空間の才能は、周りからは「変わった趣味」に見えることがある。本人はいちばん大事にしているものなので、傷が深い。

すでにつらい状況になっているときは、いじめ相談のサイトに「親がすること5つ」と「どうすればいいか」をまとめています。

そのとき、こうするといい

特性は変えられなくても、「言い方」と「動き方」は今日から変えられます。

  1. 黙ってしまいそうなときは、「ちょっと考えてるから、待って」とだけ先に言う。この一言で「無視」ではなくなる
  2. 言葉で説明できないときは、描いて見せる。「言葉より絵のほうが早いから」と伝える。これは立派な説明です
  3. からかわれたら、「うん、これ好きなんだ」と肯定して終わる。隠すと、からかいは続く。堂々と好きでいると、同じ趣味の仲間が現れる
  4. 自分の得意(見る・作る)で人の役に立つ。図工の手伝い、文化祭の装飾、地図係。役割があると、言葉がなくても信頼される

ふるまいの選び方を、ゲームで練習したいときは 「信頼と仲間の村」(無料の人間関係RPG)もどうぞ。

親御さん・先生へ

「説明して」の前に、「描いてみて」と言ってあげてください。そして沈黙を、反抗だと受け取らないでください。この子の沈黙は、考えている時間です。
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