脳のタイプ別 学習ガイドかけるベイビー ADHD
TYPE 02

言葉は強いのに、図や空間がつかめない脳

読む・話す・書くは得意。地図、図形、グラフ、表になると急に手が止まる。

この脳の特徴

国語や英語はできるのに、図形や地図、理科の実験図でつまずく。板書を写すのに時間がかかる。「どこに何があるか」を頭の中で動かすのが苦手で、言葉で説明してもらうと急にわかります。

※ 全部が当てはまる必要はありません。「半分くらい当たってる」なら、このページの方法を試す価値があります。

合う学習法・合わない学習法

◎ とても合う

  • 図を言葉に翻訳する:「三角形ABCの、Aの向かいの辺が…」と文章にしてから考える
  • 音読・説明学習:自分で声に出して説明する。自分が先生になる勉強法が合う
  • 暗記は言葉で:語呂合わせ、ストーリー化。この子には最強の武器
  • 図形は手で作る:紙を切る、積み木、立体を実物で触る。頭の中で回さない
  • 板書は写真で:許可をもらって写真に撮り、あとで言葉のメモに直す

× 勧めてはいけない

  • 図解中心の教材:「図を見ればわかるでしょ」が、この子にはわからない
  • マインドマップ:空間配置で覚える方法なので、かえって混乱する
  • 板書を写すことが勉強の中心になる授業:写している間に内容が入らない
  • 「見ればわかる」という説明:見てもわからない。言葉で言い直してもらう

それぞれの方法の詳しいやり方は 学習法の辞典 にまとめています。

周りからは、こう見られやすい

本人はそのつもりではないのに、周りには別の意味で伝わってしまう。このズレを知っておくだけで、誤解がずいぶん減ります。

本人のつもり・実際の姿周りからの見え方
おしゃべりが上手、言葉がうまい口だけ/理屈っぽい
図形や地図でフリーズする数学ができない子(実は図形だけ)
片付けができないだらしない
道に迷う注意力がない

誤解されやすい場面・いじめの入口になりやすい場面

「口ばっかり」と言われる言葉が得意なので、議論に勝ってしまう。でも実行の段取りが苦手なので、周りは「言うだけで何もしない」と感じる。
体育や図工で「不器用」とからかわれる空間のつかみにくさは、体の動きや工作にも出る。ここをからかわれると、学校全体が嫌になりやすい。

すでにつらい状況になっているときは、いじめ相談のサイトに「親がすること5つ」と「どうすればいいか」をまとめています。

そのとき、こうするといい

特性は変えられなくても、「言い方」と「動き方」は今日から変えられます。

  1. 議論で勝ちそうになったら、最後に「で、どうする?」を自分から言う。言葉の強さを、行動の約束に変える
  2. 苦手な場面(図工・体育・地図)は、「これ苦手なんだ、教えて」と先に言う。隠すより、笑って頼むほうが仲間が増える
  3. からかわれたら、言葉が得意なのだから言葉で受け流す。「そうそう、私の弱点はそこ」で終わらせる。言い返しの口論には乗らない
  4. 自分の強み(文章・言葉)で人の役に立つ場面を作る。作文を手伝う、発表の原稿を書く

ふるまいの選び方を、ゲームで練習したいときは 「信頼と仲間の村」(無料の人間関係RPG)もどうぞ。

親御さん・先生へ

図で説明する前に、言葉で説明してあげてください。「この図はつまり、○○ということ」の一言で、ぱっと理解が進む子です。
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